第54回ブルーリボン賞が24日、東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)から発表された。授賞式は2月14日、東京都千代田区のイイノホールで行われる。

 主演男優賞の竹野内豊(41)は「あこがれの俳優さんの経歴にはみんなブルーリボン賞と書いてある。いただけるなんて夢にも思わなかった」と喜んだ。94年にデビュー。01年「冷静と情熱のあいだ」での日本アカデミー賞優秀主演男優賞以外、映画賞に縁がなかった。今回の対象作「太平洋の奇跡」では実在した軍人を演じた。気温40度を超えるタイの密林で行った撮影中、役と戦争というテーマに向き合い続けた。「今すぐにでもお墓に気持ちを伝えたい」。来年の授賞式では慣例から司会を務める。「人前で話すのは今も不得手。本当にやるんですか」と苦笑した。