東映が30日、都内で今年のラインアップを発表し、「人造人間キカイダー」が映画化されることが分かった。漫画家石ノ森章太郎さん原作の特撮ドラマとして72年7月から73年5月までテレビ朝日系(当時は日本教育テレビ)で放送された人気作品。41年ぶりに映画「キカイダー

 REBOOT」(下山天監督、5月24日公開)として復活する。

 ドラマ版は、人間の心「良心回路」を持つロボット、キカイダーことジローと人間のミツコが出会い、心を通わせる中で「人間とは」「ロボットとは」と苦悩する姿が描かれた。デザイン性も高いキャラクターは当時「仮面ライダー」と並ぶ人気を獲得した。ところがテーマが難しく、これまでスピンオフ作品の制作しか実現しなかった。41年の時を経て、熱烈なファンでコミックスや小説版を手掛けたKADOKAWA井上伸一郎専務が実写化に向けて動き、東映と同社が企画から組む初タッグが実現。テーマを愛に据え、リメークする。

 ジローを入江甚儀(20)、ミツコを佐津川愛美(25)が演じる。共演は高橋メアリージュン、長嶋一茂、本田博太郎、原田龍二ら。ドラマ版でジローを演じた伴大介(66)もゲスト出演する。