小結正代(25=時津風)が殊勲の白星を挙げた。5場所ぶり38度目の優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)の出ばなをくじいた。

 立ち合いで左上手を取られかけたが突き放し、引かれても前に落ちずに足を運ぶと、その直後に横綱がバッタリと手をついた。完敗した過去2度の対戦と比較して「立ち合いで当たれたかな」と振り返った。横綱戦は鶴竜に3連敗、日馬富士には4連敗と白星が遠かったが、新世代の代表格として白鵬を撃破してみせた。

 平幕ではないため、金星にはならなかったが「三役の給料の方が(平幕より)いいですから」と気にする様子はなかった。