女子マラソンの日本勢が3大会連続でメダルを逃した。田中智美(28=第一生命)は2時間31分12秒で19位に終わった。

 中盤からのペースアップに備えていた田中は、それ以前に面くらった。給水前のペースの上がり下がりが想像を超え、「きつかった」。15キロで先頭集団についていけず、「悔しさでいっぱいです」と顔をしかめた。好調さを維持して送り出した山下監督は、「レースで力を出せない子ではない。暑さ以外に原因は考えられないが。タフさ、そこに尽きる」と困惑気味。親子と間違えられる、似たもの師弟で歩んできた。田中は「監督のゴールして喜ぶ姿がみたい。もうちょっと頑張りたい」と涙した。