“チルドレン対決”は、背番号27に任せた。北海道コンサドーレ札幌は、明日15日に第7節川崎フロンターレ戦(札幌ドーム)に臨む。昨季年間3位の強敵相手に燃えるのが、札幌U-18出身のMF荒野拓馬(23)だ。14日、札幌・宮の沢の練習では、右ふくらはぎの違和感で練習を一部、回避したが「大丈夫。連勝もかかっているし、体を張って守りたい」と、出場へ意欲を示した。

 川崎Fで開幕から全6試合に出場し、前節で今季初得点をマークしたDF奈良竜樹(23)は、ともに札幌U-18で四方田監督の指導を受けた“四方田チルドレン”。奈良が15年に川崎Fへ移籍するまで、頼れるチームメートであり、同い年の良きライバルだった。北見出身で夢を追う親友から「地方から札幌へ来て頑張っていて、すごく向上心があった。一緒にいると、僕も、という気持ちになった」と、刺激を受けた。「ポジションは違うけど全部負けたくない」と、小学校以来の対決を心待ちにする。

 愛弟子を迎え撃つ四方田監督は「J1のセンターバックの中でも、対人への強さが秀でている。手強い」と表情を引き締めながらも「初めての対戦で、楽しみ。ブーイングではなく、温かく迎えてやって欲しい」と、サポーターにお願いする親心を見せた。【中島宙恵】