世界5位の錦織圭(26=日清食品)が、全米覇者に快勝だ。初戦で同3位のバブリンカ(スイス)に6-2、6-3の67分でストレート勝ち。1次リーグA組で、幸先のいい1勝を挙げた。

 錦織は、第1サーブの入る確率が46%と低かったが、第2サーブが深く的確に入り、1度もサービスゲームを失わず。ブレークポイントさえ握らせない盤石なプレーで、バブリンカの強打を封じた。

 バブリンカ、ラオニッチ(カナダ)、錦織の3人には、年末最終世界ランクで3位がかかる。現在3位のバブリンカを直接対決で破ったのは大きい。“死の組”と言われたA組で、絶好のスタートを切り、14年以来の準決勝進出に1歩前進だ。

 主な一問一答は次の通り。

 -動きがシャープだったが

 錦織 とても快調だった。スタートから自信を持ってできた。相手もベストじゃなかったから、多くのチャンスもあった。

 -プレーの内容は

 錦織 完璧ではなかったが、出だしからリターンが良かった。リターンゲームでチャンスを見いだせた。

 -試合前のプランは

 錦織 リターンからスライスを多く使ってくるので、いつも以上にサーブ&ボレーを混ぜるのも考えていた。最後までレベルが落ちることなくプレーができた。

 -スイスからストロークがしっくり来てないと言っていたが

 錦織 だいぶ良くなってきた。感覚は戻ってきている。時間もあったので、すごく練習は多くやってきた。この2~3日、やっとテニスが良くなってきた。

 -世界3位も狙えるが

 錦織 なるべく3~4位で終わりたい。ただ、あまり考えすぎず、なるべく多く試合を勝てるように。でも、来年の目標は3~4位になってくる。遠かったバブリンカが近くなってきた。

 -珍しくシャツもシューズも真っ赤だった

 錦織 心を燃やすためにも、赤い服を着ようと思った。実は、ユニクロさんに赤を着てと言われて。後付けの理由でしたね(笑い)。