Bリーグ元年の今季最後を飾る川崎ブレイブサンダースと栃木ブレックスのチャンピオンシップ決勝の入場者数は、1万144人と満員になった。今季244試合目の満員で、通算入場者数は225万7395人。決勝は100社を超す200人以上のメディアが取材し、地上波でのテレビ放送も行われた。Bリーグをつくった日本協会前会長の川淵三郎協会エグゼクティブ・アドバイザー(80)は「大がつくかどうかは別として、相当成功したと思う」と感想を口にした。

 大河正明チェアマンは「Bリーグができたことによって、より戦いが激しくなり、競技のレベルは確実に上がった」と、日本代表強化の側面も強調。特に日本代表のテクニカル・アドバイザーが代表候補に細かく指導した攻撃戦術の1つ、ピック&ロールの技術は、代表候補が各チームに持ち帰り、攻めも守りも技術が伸びたという。

 さらにBリーグ元年では、NBL時代の川崎、三河、A東京、栃木の4強に加え、千葉が躍進。栃木とともに地域密着で人気トップに立つチームの躍進は、Bリーグにさらなる可能性を示したといえる。【桝田朗】