日本財団が設立したパラアスリート奨学金の授与式が31日、東京・世田谷区の日体大で行われた。日体大と同校のグループ校に在学し、東京パラリンピックなど世界レベルで活躍が期待できる障がい者アスリートが対象。学費や生活費、遠征費などとして年間1人最高500万円を支給する。

 第1期生には、日体大と同大学院、付属校の18人が選ばれた。今春から大学院に進学するリオデジャネイロ大会陸上女子400メートル銅メダルの辻沙絵(22)は「学業や競技に集中できる環境を与えていただいた。多くの学生がメダリストになれるように頑張ります」とあいさつ。同大会競泳代表で日体大に入学する池愛里(18)は「日体大水泳部は五輪選手も多い。障がいに負けずに練習についていきたい。東京パラリンピックでメダルを獲得したい」と大学での競技生活を楽しみにしていた。