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ギアに武、ウオッカ回避で確保/宝塚記念

<宝塚記念>

 再びミラクルは起きるのか。ファン投票1位馬ウオッカの回避により、スマートギア(牡4、栗東・佐山)は武豊騎手を確保できた。まだ準オープンの身だが、末脚の破壊力は引けを取らない。97年に父マーベラスサンデーを勝利に導いたあん上を得て、父子制覇を狙う。担当の土肥厩務員は03年優勝馬ヒシミラクルを手掛けた腕利きだ。

 ウオッカ回避は、スマートギア陣営にとって、これ以上ない追い風となった。全4勝の手綱を取り、最速ギアの引き出し方を熟知する武豊が騎乗可能になった。今回開催からは準オープンに降級。当初は今週の自己条件垂水Sに回る予定だったが、登録もしなかった。めぐってきたチャンスは逃さない。それだけ手応えを得てのG1挑戦だ。

 金鯱賞は5着とはいえ、上がりは最速の33秒7をマーク。猿橋助手が「周りを気にする馬なので、伸びたのは外に出してから。中京だし厳しかったが、それでもあのメンバーをかわしてきている。この先どこまで行けるか見てみたい馬」と期待感を高める内容だった。全14戦中9戦で上がり最速をマークしている末脚は、G1馬相手でも不足ない破壊力を秘める。

 担当する土肥厩務員は、03年優勝馬ヒシミラクルも担当していた。「条件馬だからね」と謙遜(けんそん)するが、状態の良さには太鼓判を押す。「ヒシミラクルはトップスピードに入ってから長くいい脚を使えたが、こっちの脚は一瞬。その分、切れ味は上だけどね」。ロングスパートや消耗戦を得意としたミラクルとは違う走りでの大物食いを思い描いた。

 振り返れば父マーベラスサンデーが悲願のG1初勝利を手にしたのは、97年宝塚記念。あん上は武豊だった。現役最多の宝塚記念4勝ジョッキーの腕、腕利き厩務員の仕上げ、父の血に加え、ギア自身の成長力が組み合わさったとき、グレード制導入の84年以降では初となる条件馬の宝塚記念制覇のミラクルが生まれるかもしれない。【高木一成】

 [2009年6月24日8時31分 紙面から]


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