松岡夏王よりリーディング上位でWSJS
サマージョッキーズシリーズは、いよいよ最終週を迎える。藤岡佑介騎手(24)が32ポイントでトップだが、今週の3重賞(朝日CC、セントウルS、京成杯AH)の結果次第では逆転劇も十分ありうる。3位につける松岡正海騎手(26)は、京成杯AH(G3、芝1600メートル、12日=中山)のセイクリッドバレー(牡4、高橋裕)に騎乗。シリーズチャンプに「興味はない」と語るが、栄冠を手にするチャンスは大きい。
記録的な猛暑の中で繰り広げられたサマージョッキーズシリーズが今週で決着する。優勝の可能性は7人に絞られた。優勝者には褒賞金100万円以外に、WSJS出場権が与えられる。その名誉を手にすべく、優勝可能な位置にいる騎手たちは目の色を変えている…はずだったが、3ポイント差3位につける松岡の考えはまったく違った。
「全然興味ないです」。
京成杯AHでは有力馬のセイクリッドバレーに騎乗する。逆転Vの可能性は十分だが、サマーシリーズ優勝の話題には、意外なほどそっけなかった。だが、それは松岡ならではの強気の表れ。「特別枠で出ても意味がない。今のままリーディング3位で出ないと。サマーシリーズ優勝で出るなら辞退したいぐらい」と冗談交じりに話した。ボーナス的な出場ではなく、実力の証しであるリーディング上位での選出にこだわっている。今夏の新潟開催は途中までリーディングを走っていたが、終盤で蛯名騎手に逆転を許した。「自分でイライラしている。夏は1番じゃなきゃ嫌だ」。最終週の新潟2歳Sを勝ったが、気持ちは晴れない。その悔しさが、より勝利を渇望させる。
シリーズ優勝は意識していないとはいえ、惜敗続きのセイクリッドバレーでは今度こそ結果を出したい。「切れ味が武器だし、開幕週でもそれを生かす。ようやくメリハリが利いてきたし、ゆくゆくはG1でも通用する馬。速くなくてもいいから普通に流れてくれれば」と、差し切りをイメージしている。関東4位の内田騎手とは現在わずか3勝差。1戦も無駄にはできない。リーディング上位でWSJS出場を狙う高い志が、結果的に松岡を「夏の王様」に押し上げることになる。【高木一成】
[2010年9月10日7時42分 紙面から]
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