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ファンに朗報、払い戻し金元返し消滅へ

 9月1日の改正競馬法の施行に伴い、来年から中央競馬の一部のレースで払戻金がアップすることが9日、明らかになった。具体的なレースや馬券の種類についてはJRAで検討中だが、最大で売り上げの5%が従来の払戻金額に上乗せされる。100円元返しも事実上なくなり、110円となるだけにファンの関心を集めそうだ。

 中央競馬のファンに朗報だ。JRAは、一部レースの払戻金に売り上げの5%を上乗せする措置を検討中で、来年から実施する。規制緩和を趣旨に先の国会で改正された競馬法(6月6日公布、9月1日施行予定)によって可能となった。

 対象競走は決まっていないが、多くのファンが参加するレースが望ましいことから、ダービーや有馬記念といった注目度の高いG1が候補となる。上乗せ率は5%で、10日に公布される政令によって定められた上限。JRA総合企画部の吉田正義上席調査役は「試験的に数レースで行いたい」と意欲的に語った。

 上乗せする馬券の種類についても、これから煮詰めていく。既に他の馬券よりも控除率が低い単勝、複勝や、的中が難しい3連単も対象とするか否かについてが、検討課題となる。ウオッカが勝った今年のダービーを例に取ると、払戻金額は以下のようになる。

 単勝1050円は1110円(5・7%増)、馬連5万4470円は5万8160円(6・8%増)、3連単215万5760円は230万1810円(6・8%増)。このケースの3連単の配当増額分は約15万円にもなる。売り上げが多く、的中数が少ないほど上積み額は増える。

 また、100円元返しはなくなり、払戻金は最低で110円となる。勝ち馬の支持率が約90・9%を超える場合は元返しとなるが、昨年1年間で元返しとなった243件のうち該当する例は1件もなく、元返しは、事実上消滅する。

 今回の構想がファンの購買意欲を刺激する可能性は高い。JRAは売り上げ低迷を打開する起爆剤として期待している。

[2007年8月10日8時7分 紙面から]

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