<チャンピオンシップ:広島1-1G大阪>◇決勝第2戦◇5日◇Eスタ
広島のサッカーは完成度が高かった。守備と攻撃時の役割も、2試合計180分間のマネジメントも全員で共有できていた。だから年間を通して調子が良く、第1戦のロスタイム2発のように短期決戦でも勢いに乗れた。途中出場で決めた浅野は今季「12人目のレギュラー」として結果を出してきた男だ。アシストの柏も含め、誰が出ても活躍できるから今の広島は強い。
敵地での第1戦を3-2で制し「1点は取られてもいい」という意識はあったはず。マイナスに働く危険性もあったが、12、13年の連覇経験が精神をコントロールしていた。一方で先発11人の平均年齢は30歳を超え、毎年のように主力を引き抜かれたが、21歳の浅野や野津田のような若手が出てくる。育成型かつ優勝も狙えるチームに、よく森保さんが育て上げたと思う。
G大阪は最後に蓄積疲労が出た。ACLを戦いながら3位に食い込んだが、準決勝で浦和と120分間、中3日、中2日の決勝で計180分間。それでも攻めて今野の3戦連発で先制したが、後半に失速した。第1戦でオ・ジェソクが不必要な退場をしたことも勝敗を分けたポイント。あれがなければ結果は逆になった可能性もある。勝負のあやも含め、11年ぶりに復活したチャンピオンシップにふさわしい両者の熱戦だった。(日刊スポーツ評論家)




