W杯ロシア大会アジア最終予選B組、アウェー・オーストラリア戦に挑む日本代表が8日、メルボルン市内で初練習をした。
日本代表のFW本田圭佑(30)が、理想と現実のはざまでもがいた。8日は気温10度の現地で初調整。半袖で報道陣の前に姿を現すと「寒いね。でも俺は(13年末まで)モスクワに4年間いたから、寒いのは嫌いじゃない」とつぶやいた。本調子ではない本田に足並みを合わせるように、日本はふがいない戦いが続く。その現実をこう漏らした。
「(ハリルホジッチ)監督がやりたいことがある。(監督のやりたい)タテへのスピードと(本田のやりたい)相手を引き出す駆け引きのある組み立てで、タテの方が多い。その比率に満足がいっていない」
代表でも所属クラブでも、苦悩の日々が続く。ACミランで今季のリーグ戦出場は19分間だけ。そんな現状にも「悔しい。(ミランから)給料をもらっているから(自身の)役割を探していると、プレー以外のことが多い」と嘆く。ビッグマウスが特徴だったかつての姿とは違い、悲壮感を漂わせた。
それでも宿敵オーストラリアとの大一番に向けては「決勝戦のつもりで戦わないといけない」と気を引き締めた。さらに「これまでも挑戦者として来ている。W杯に向かう姿勢も同じ。アジアで勝ち続けないといけない重圧も感じている」。逆境をはね返し、前へ進むしかない。【益子浩一】

