日本サッカー協会の小倉純二会長は17日、7月にアルゼンチンで開催される南米選手権の出場を辞退したことを明らかにした。「海外組(の招集)が過半数に至らなかったので私が決めた」と東京都内の日本協会で辞退の理由を述べた。アルゼンチン・サッカー協会と南米サッカー連盟も日本の辞退を発表した。

 小倉会長は通達文で「日本が出場できないとお知らせしなければならないことをおわびしたい。日本代表選手の所属する欧州クラブの大半から、南米選手権に出場させることはできないと伝えられた」と説明した。南米連盟はコスタリカに代替出場を打診する。

 招待出場を予定していた日本は、東日本大震災の影響で7月のJリーグの日程が変更となり、チーム編成が困難になったため、4月に一度出場を辞退することを決定。しかし、南米連盟などに再考を求められた。その後日本は、一定数の欧州クラブ所属選手を参加させることを条件に出場を決めたが、各クラブとの交渉が難航していた。