【セスノック(オーストラリア)5日=高橋悟史、栗田成芳】鉄は熱いうちに打て。日本代表FW本田圭佑(28=ACミラン)が、右サイドに秩序をもたらす新機軸を打ち立てた。オークランドとの練習試合から一夜明け、右サイドの連係を高めるためDF酒井高徳(23=シュツットガルト)とDF塩谷司(26=広島)を呼び寄せ、3人で「右サイドミーティング」。崩しきるか、引き付けるのか使い分けることを確認。そして最後は本田自身がゴールを仕留める強いこだわりを伝えた。

 まだ熱が冷めぬうちに、本田が呼び掛けた。「右サイドの3人で話をしよう」。控え組の練習試合が始まる直前。ピッチのわきで酒井と塩谷のひときわ目立つ金髪の3人が約15分間の公開中、身ぶり手ぶり右サイドミーティングを行った。テーマは前日オークランドとの練習試合で浮き彫りになった課題。本田は自身の意見を口にし、サイドバックの酒井の意見に耳を傾け、センターバックの塩谷に考えをぶつけた。

 本田は第1にゴールを狙っている。だから2人に「ゴールを取りたい」と言った。後方にいる塩谷から中盤を通り越して受ければ、より早い攻撃が成立するが、距離が長い分、リスクも増す。試合で何度も相手選手に引っかかっていた塩谷は「(本田との)動きだしが合えば出す。使い分けが大事」。ボールを預けてからオーバーラップを繰り返した酒井は「攻撃が少し単調になっていた」と反省を口にした。

 スピードに乗って勢いよく攻撃を仕掛けられるのなら崩しきる。しかし、できないのなら「右サイドで相手を引き付けてから左にボールを回して、最後に(自分がゴール前で)仕留めればいい」と本田はフィニッシャーとしてのこだわりを伝えた。崩しきるのか?

 それとも布石にして引き付け起点にするのか?

 秩序を持ってメリハリのある攻撃ができれば、日本の右サイドがより攻撃力を増すことができる。

 前日の試合後「出し手とのコミュニケーションが足りていない。でもミランに比べて日本語が通じる分、解決スピードは早いと思う」と言い即座に行動に出た。アジア杯開幕まで1週間。やれることはやり尽くすつもりだ。【栗田成芳】