沖縄・石垣島合宿中のU-22(22歳以下)日本代表が29日、50分1本の紅白戦を行った。主力組と控え組の序列をつけた形で行われ、先発は主力組がGK櫛引政、DF松原、植田、奈良、亀川、MF遠藤、大島、矢島、中島、FW久保、鈴木。控え組がGK杉本、DF室屋、高橋、櫛引一、安在、MF川辺、三竿、豊川、前田、FW荒野、オナイウでスタート。GK牲川、DF岩波、MF原川が途中から出場した。負傷中のGK中村はピッチに立つことができなかった。

 試合は開始5分、主力組が先制する。松原の右クロスを大島が右足ボレーで突き刺した。15分には矢島の右CKに植田が頭で合わせて追加点を挙げた。控え組も反撃する。20分、豊川の右CKがオナイウの頭をとらえ、ゴールマウスに飛び込んだ。1点差に迫ったが、試合は連係に一日の長がある主力組のペース。31分、再び矢島のCKからFW久保のヘディング、37分には矢島のCKのこぼれ球を原川がゴール前に上げ、岩波が右足で豪快に突き刺した。4-1で笛が鳴り、石垣島合宿の実質最終日の練習を打ち上げた。

 主力組がまずまずの仕上がりを見せた一方、控え組では、リオデジャネイロ五輪アジア最終予選(来年1月12日開幕、カタール)の未発表メンバー2枠を争っていた豊川が1アシストと結果を出した。「CKは良いところに上げられたけど、得点を取りたかった。どうなるか分からない。あとは待つだけ」と、30日の運命の発表を迎える。手倉森監督は「力をぶつけ合うゲームになり、白熱して高め合えたと思う。残り2枠については、これからコーチ陣の話も聞いて最終的に決めたい」。天皇杯では浦和MF関根が好調だったこともあり、最後の最後まで悩みそうな様子だった。