名古屋内でFWノバコビッチ(35)の評価が急上昇している。

 オフに清水から移籍してきた現役スロベニア代表の長身FW。キャンプで特段に目立つこともなく、開幕前のJ2岐阜や磐田との練習試合でもシュート数も少なくノーゴールだった。

 しかし7日の開幕松本戦では別人のように献身的なポストプレーなどでチャンスを作り、後半には自らも同点ゴールを決めている。

 2トップを組んだFW小屋松知哉(19)は「あんなにやってくれるとは思わなかったですけど。(ゴール前で)体を張ってくれた分、セカンドボールが拾いやすくなってるので、ノバの仕事がよかったのかなと思う」と組みやすいコンビだと明かした。MF矢田旭(23)も「今まで練習試合を見てる感じだと、あれだけ頑張ってやってくれることを想像もしていませんでしたね。チームみんなが驚いたと思います」とコメント。「あれだけ出来ることが分かったので、攻撃の幅も広がります」と笑顔を見せていた。

 能あるタカは爪を隠す? 名古屋は有能な助っ人を手に入れ、14日の敵地甲府戦で今季初勝利を狙う。チームは13日、愛知県・豊田市内でパス回しやシュート練習など軽めの練習で備え、午後にチームバスで山梨・甲府市へ向かった。