左ふくらはぎ肉離れで離脱していたJ2札幌MFマセード(29)が12日、完全合流した。6月24日の練習中に負傷。当初、合流まで3週程度と見込んでいたが、18日と前倒しして復帰した。16日の次節岡山戦へ早くも「練習した感じは問題ない。大丈夫だよ」と4試合ぶり戦列復帰を見据えた。

 3月に右腓腹(ひふく)筋を肉離れした際も、復帰まで3~4週を見込んだが、わずか17日で戻ってきた。生まれ持つ治癒力と、ブラジル人の筋肉を熟知するセウソ理学療法士が、体の細かい動作や角度を確認しながらリハビリを続けていることも奏功。2度目の高速回復に「セウソのおかげ」と感謝した。

 右のスペシャリスト復帰は心強い。欠場前の6月19日北九州戦まで右クロスで4点を演出。逆に欠場した同26日群馬戦以降は3戦6ゴールも、左起点4に対し、右起点はない。横浜FC戦で右から荒野がシュートを放ち、相手DFに当たって入った得点も、起点は中央からだった。

 復帰直後も、四方田監督は「リハビリでしっかり状態を上げていたので問題ないと思う」と前向きに話した。不在の間、2勝1分け首位キープと結果は出ているが、復帰組が競争をあおり、さらなるチーム力向上につなげる。【永野高輔】