横浜が今オフの国内移籍市場の目玉、川崎FのFW大久保嘉人(34)の獲得に乗り出したことが29日、分かった。複数の関係者が明かした。

 モンバエルツ監督体制2年目となる今季も得点力不足に悩まされ、第2ステージ最終節を残して年間9位と低迷している。チーム内の最多得点はこの日の鳥栖戦でもゴールを決めたMF斎藤の10得点。FW陣は伊藤と富樫の5得点が最高と物足りない。長谷川社長は「FWの補強は最優先課題」と掲げ、国内外で獲得調査を進める中、昨季まで3季連続得点王で、今季も15点と量産している大久保に白羽の矢を立てた。

 大久保は今季で川崎Fとの契約が満了となり、獲得のための移籍金が不要。横浜は代理人サイドと接触している段階で、既に正式オファーを出した東京を含めて争奪戦に発展しそうだ。

 また、この日までに柏DF山中亮輔(23)の獲得が決まったことも判明した。シーズン終了後にも発表される見込みで、タイトル奪取へ向け、攻守ともに着々と補強を進めている。