なでしこリーグ、マイナビ仙台レディースのなでしこジャパンMF佐々木繭(24)が、「ポスト川村」に意欲を見せた。1月31日、チームは仙台市内で始動した。直前に大黒柱のボランチ川村優理(27)が新潟に電撃移籍。佐々木繭は「抜けた穴は大きい。自分も自覚を持ちたい」と話した。

 MF登録ながら昨年は仙台L、なでしこジャパンでも左サイドバックで活躍。ただ2年前には、チームでボランチの経験がある。昨年の皇后杯準決勝でも、途中から中盤の底を任された。今季からチームを率いる越後和男監督(51)は、キャンプなどで適性を見極めながら、フォーメーションを決める方針だが「うちにはいいボランチがいる」と言った。具体名は避けたが、球際の強さなどが武器の佐々木繭は、間違いなくその1人だ。

 「川村頼み」からの脱却が、昨年も大きなテーマになった。佐々木繭は「勝利に貢献できるように。チーム一丸となって(川村の穴を)埋めていく」。他の選手とも協力しながら、悲願の初タイトル獲得を目指していく。