<なでしこリーグ:日テレ3-0浦和>◇最終節◇31日◇埼玉スタジアムなど◇5試合

 日テレが2年ぶりに女王の座を奪回した。8月のリーグ杯決勝に続くライバルとの一戦で、攻守に相手を圧倒。17歳の岩渕真奈が先制ゴールを決めれば、米国帰りの山口麻美(24)、今季13ゴール目で得点王に輝いた大野忍(26)と3人のFWが得点をあげた。シュート数でも25対6と圧倒するなど0-3と敗れた前期のホーム戦と同スコアでの快勝に、森栄次監督(51)は「今日の選手たちは素晴らしかった」と話した。

 東京Vの存続問題で揺れた1年だった。不安が晴れない状況だったからこそ、選手たちはプレーに集中した。新体制が発足した2日後のタイトル獲得に「すごくうれしいです」と岩渕。試合終了後にはバスでホームの味スタに移動し、男子の大分戦終了後にサポーターに優勝を報告。Jリーグ事務局長の座を離れてクラブの経営に専念する羽生英之社長(46)も「女子の活躍が、クラブの力になる」と喜んでいた。