川崎Fを今季限りで退団するDF稲本潤一(35)、DF田中裕介(28)、MF金久保順(27)、望月達也コーチ(51)が15日、川崎市内でサポーターが主催した送別会に出席した。

 気温6℃の中、駆けつけた約640人のサポーターにあいさつし、その後全員と触れあった。

 田中は「思い出はたくさんありますが、等々力で試合ができて、声援を受けたことが1番の思い出です」と振り返った。金久保は「1年間という短い時間でしたが、最高のチームメートとサポーターと濃い1年を過ごせました。今度対戦するときは相手だと思いますが、相手がフロンターレ以外のときは応援してください」と話し、サポーターの笑いを誘っていた。

 また、稲本は「在籍した5年間でタイトルがとれなかったことは、僕の責任でもあります。選手は必ずチームを去りますが、サポーターは一生サポーターだと思います。これからのフロンターレをよろしくお願いします」とあいさつ。送別会後には「こんなに寒いなか、こんなにたくさんの人が来てくれるとは思わなかった。(退団は)寂しい気持ちもありますが、サッカーをやっている限りは仕方ないこと。5年間の貴重な経験を、次のチームでいかしたい。35歳でまだ成長できるということを、ファンに見せたい」と来季に向けた意気込みを話した。