清水GK西部洋平(27)が9日の非公開練習中に腰を痛めた。練習後に、静岡市内の病院に検査へ向かった。12日の名古屋戦(日本平)出場は経過次第となるが、欠場となれば北京五輪出場を目指すGK山本海人(22)に今季初先発の可能性が出てくる。

 清水がまたもやアクシデントに見舞われた。非公開で行われた紅白戦で、西部がジャンプした際に腰を痛め、練習後に病院へと向かった。長谷川監督は「ぎっくり腰になって(紅白戦途中で)抜けた」と説明。G大阪戦で右太もも裏を痛めて名古屋戦欠場が決定的なMF藤本に続く、主力の故障。2連敗中なうえに不運も続くが、長谷川監督は「しょうがないでしょう」と顔を上げた。

 守護神・西部が欠場となれば、山本海に出番が回ってきそうだ。名古屋といえば、昨季にリーグ戦デビューを3-0の完封勝利で飾った験のいい相手。2連敗中だったチームは、そこからリーグ戦で4連勝した。くしくも、今回も2連敗中でホーム名古屋戦と状況は同じだ。「去年も名古屋に勝ってから勝ちを積み重ねた。ここからいい形で白星を挙げられたら。去年の試合を生かせたらいいな」。

 今季は出場ゼロなだけに、北京五輪出場に向けても絶好のアピールになる。18日にはU-23日本代表合宿メンバーが発表される。同代表の反町監督が視察した7日のU-19日本代表候補との練習試合では、1失点を喫した。それだけに「2位の名古屋とできるのはチャンスだし、いい材料」と気持ちを高めた。

 「札幌のGKとかも呼ばれてるし、自分もJで活躍しないと。出られるならラストチャンス。何が何でもつかみたい」。西部の経過次第だが、山本海は出番に備えて準備万端でいる。【浜本卓也】