J1札幌今季初0封
<ナビスコ杯:千葉0-0札幌>◇予選リーグC組◇16日◇フクアリ
コンサドーレ札幌がチームの危機を今季初の無失点試合で切り抜けた。ナビスコ杯予選リーグのアウェー千葉戦に臨んだ札幌は0-0で引き分けた。12日の磐田戦でFW中山がけがで1カ月離脱するアクシデントが襲ったが、チーム一丸となった守備で日本代表FW巻を擁する千葉攻撃陣を封じ込んだ。磐田戦からスタメン7人を入れ替える急造布陣ながらアウェーで貴重な勝ち点1を積み上げ、順位も2位をキープした。
千葉サポーターの怒声が飛び交った。「帰れコール」を背中に浴びた。試合後、元札幌のFW新居と小競り合いしたDF池内は痛烈なヤジというアウェーの洗礼に見舞われた。しかし、それは貴重な勝ち点1を積み上げた証しでもあった。DF池内は笑って受け止める余裕があった。「逆に楽しいよ」。首位奪取のチャンスを逃したが、満足できる内容だった。
チーム全体の気迫が今季初の0封を生んだ。終了間際、一方的に攻め込まれた。後半39分、わずかなスキを突かれ、MF谷沢をフリーにさせた。左足から強烈なシュートが放たれた。それをGK佐藤が右手一本ではじき返した。三浦監督が「ビッグプレー」と絶賛するほどの好セーブだった。佐藤だけではない。DF陣が一体となって千葉の猛攻をはね返し続けた。昨季、チームを支えた堅守がよみがえった。
10日にDF西嶋、12日にはFW中山が骨折し、戦列を離れた。FWダビとクライトンという攻撃の要は、ともに内転筋痛をおしての戦いだった。「まだ、本調子とはいえないが十分治療してきている」とクライトンは気丈に話す。この日は12日の磐田戦から先発メンバーを7人入れ替えた。負傷のMF芳賀、連戦が続くDF柴田らを外し、ベテランのMF西谷、DF池内を今季初めて起用した。その陰に三浦監督の絶妙な仕掛けがあった。
磐田戦終了後、すぐに戦術、メンバー選定に着手。沖田コーチとミーティングを繰り返した。三上強化部長は「監督は次の次を読みます。必ず違うオプションを用意しておく人」と話す。西嶋が骨折する前日には坪内に左サイドバックの練習をさせていた。レギュラー争いを激化させることでチームを強化していた。
それでもGK佐藤は「今季最低の出来」と目標は高い。DF吉弘も「結果のゼロは評価できるけど、安心できるDFではない」と反省した。浮かれることのない勝ち点1は、予選リーグ首位への追い風になる。【上野耕太郎】
[2008年4月17日9時32分 紙面から]
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