千葉が、ヨジップ・クゼ監督(55)辞任の場合はコーチ陣からの内部昇格で後任を決めることが5日、分かった。対象は霜田正浩ヘッドコーチ(41)と越後和男コーチ(42)の2人に絞られている。6日の浦和戦(埼玉)の成績次第では、7日にも新体制がスタートする。同時に選手補強も進めており、広島MF戸田和幸(30)とG大阪MF倉田秋(19)にオファーを出していることも、分かった。

 千葉が、現状打破へ乗り出した。10試合終了し、勝ちなしの勝ち点2の最下位に「次の手」を考えていた。昼田宗昭GMは「クゼ監督から辞任の意思を聞いてはいないし、レッズ戦に集中してもらいたい。ただし、強化としては常にリスクマネジメントを考えないといけない。それ以上は言えない」と言葉を濁した。

 一方で、クラブ関係者によると、浦和戦後にクゼ監督から辞任を申し入れられた場合は、霜田ヘッドコーチか、越後コーチを昇格させることで、一致しているという。2人とも、Jリーグを指揮できるS級ライセンスを持つ。現役時代古河電工でプレーした越後コーチの昇格が有力だ。

 さらに戦力補強も進めている。ボランチの強化を優先に考えており、元日本代表の広島MF戸田と、若手のG大阪MF倉田にオファーを出した。現在、相手クラブや代理人と交渉している段階で、クラブ間で合意すれば、17日の大分戦以降の中断期間中に獲得することになる。

 現在千葉は、J1残留圏の15位とは勝ち点9差。このまま低迷が続けば、日本リーグの古河電工時代も含めクラブ初の2部降格の可能性も高くなる。チーム内では「これ以上手遅れにならない段階で決断した方がいい。荒療治が必要だ」と、監督解任の意見も出ている。6日の首位浦和戦が分岐点になりそうだ。