コンサドーレ札幌の三浦俊也監督(45)が今季限りで退任することが13日、確実になった。この日、クラブ幹部が「J1に昇格させた功労者だが、今季は(リーグ戦)4勝しか挙げていない。来季は常識的に言ったら(続投は)ない」と去就について言及。クラブ側は今季1年契約の三浦監督と来季契約を結ばない方向で、すでに後任探しに動き始めている。

 三浦監督は就任1年でチームを6年ぶりのJ1昇格に導いたが、J1残留を目指した2年目の今季は低迷した。28試合を終え、4勝5分け19敗の最下位。次節19日のホーム柏戦で引き分け以下の場合、昨季の横浜FCと並ぶJワーストタイとなる5試合を残してのJ2降格が決定する可能性がある。クラブ側は昨季成績は高く評価、今季についてもJ1最低ランクの強化費という面を考慮したが、いかんせん成績があまりに悪すぎた。三浦監督は札幌での指導を2年で終えることになる。

 J2降格を見越した来季の編成にも本腰を入れ始めた。10日には矢萩竹美社長(58)、強化部のスタッフらが初めて来季チーム方針について話し合いを行っている。来季強化費は今季比2億5000万円減の5億円前後を予定。監督人事について、クラブ幹部は「(来季監督は)Jリーグ指導経験者のほうがいい。1年でJ1昇格を目指さなければいけない。結論は早いほうがいい」と見通しを説明した。