<練習試合:名古屋6-1熊本>◇14日◇鹿児島・指宿市内

 熊本MF藤田俊哉(37)が待望の実戦デビューを果たした。古巣・名古屋との練習試合に中盤の攻撃的な位置で志願の先発出場。35分プレーし、周囲に積極的に指示を出すなど早速「ピッチ上の指揮官」として存在感を発揮した。

 試合は1-6で大敗したが「チームに入って初めての試合。選手が実際にどう動くのかは、試合でないと分からない部分だから」と連係には手応えを感じたもよう。自身のコンディションづくりも順調。こちらも古巣との対決となる16日の磐田との練習試合(鹿児島・鴨池)では「もちろん監督が決めることだけど、60分は出たいと思っている」とさらにペースを上げる。

 今季、初めてJ2でプレーするプロ16年目のベテランは「熊本はホントに地元の人が温かい」と早くも新天地に溶け込んだ。J2開幕を照準に、着実に調整を続けていく。