さいたま市をホームタウンにする浦和と大宮が「強力タッグ」結成へ-。浦和の橋本光夫社長(60)が4月30日、さいたま市役所で相川宗一市長を表敬訪問。その際、同市長から「地域貢献のために、大宮と共同で何かやってほしい。こちらも音頭を取っていく」と依頼され、「地元の皆さんのことを考えて施策を検討していきたい」と前向きに検討する考えを示した。

 13年5月には、さいたま新都心エリアに38階建てのシンボル高層ビルが完成。市側は、その5階フロアに「サッカープラザ」(仮称)をオープン予定。Jリーグ戦のパブリックビューイング用大型モニターを設置し、埼玉県内で活動するチームの展示品や書籍などを紹介するミュージアムも併設する。浦和と大宮の選手やクラブ関係者も参加する指導者講習会や、栄養士による料理教室も検討されている。

 さいたま市のサッカープラザ準備室では「レッズとアルディージャにも協力をお願いしています。レストランでは、実際にプロ選手が口にしているメニューを提供できればと考えています」という。国内外を問わず、同地域に本拠地を置くクラブ同士はライバル意識が強く、浦和と大宮によるいわば共同事業が実現すれば、Jリーグでも異例となる。【山下健二郎】