<ナビスコ杯:浦和1-0磐田>◇3日◇予選リーグA組◇駒場

 磐田は浦和に0-1で敗れ、予選リーグ敗退が決定した。前半25分に、02年まで磐田に所属した浦和FW高原に決められ失点。同リーグ残り2戦、消化試合を強いられることになった。

 磐田守備陣が横に縦に、揺さぶられた。前半25分、浦和MFエスクデロの横パスから、FWエジミウソンが1タッチで浮かせた縦パスでDFの裏をつかれた。フリーで抜けだしたFW高原にシュートを決められ、決勝点となった。浦和の素早いパス回しに、守備で後手にまわり、柳下監督は「動く量が少なく、オン・ザ・ボール(球際)で負け、セカンドボールを拾えなかった。浦和にリズムをつくられた」と敗因を述べた。

 かつてのエースに決められた。98年から02年まで磐田に所属した浦和FW高原について、同監督は戦前から「状態が上がってきている。今までの高原ではない」と、今季無得点だった高原を警戒しながらも、初ゴールを献上。「立ち上がりから準備ができていない。エンジンがかかるのが、明らかに遅かった」と悔しがった。

 チームはこれで同杯4戦白星なく、予選リーグ2戦を残しながら敗退が決定した。リーグ戦が再開する20日の鹿島戦まで、消化試合を強いられることになった同監督は「あと2試合ある。次のリーグのためにもゲームに臨みたい」。リーグ戦へ気持ちを切り替えた。【栗田成芳】