8月に流れを持ってくるのは、やはりMF太田吉彰(28)だ。仙台は5日、仙台市泉サッカー場で紅白戦を行い、太田はスタメン組の2トップの一角を担った。震災後の再開戦で川崎F相手に決死の同点ゴール、ホーム開幕浦和戦(4月29日)での決勝弾は3カ月が過ぎた今でも鮮明によみがえる。「開幕12戦負けなし」への道筋を作った太田が、今季序盤と現在を比較分析した。

 今季序盤

 相手から奪った後、うまくボールを収めてショートカウンターができていた。うちはスピードがある選手、パスが出せる選手と両方いる。その特性がうまく出せていた。

 現在

 点が取れていないせいか焦っている。前節柏戦でもDFから大きなボールを蹴る機会が多かった。梁さん、セキ(関口)や俺も相手DFと中盤の間で、もらう動きはしてた。もっと出していいと思う。

 太田のハードワークから先月27日のナビスコ杯柏戦、チームは5戦ぶりの得点。自身15戦ぶりの4得点目でリーグ8戦ぶり勝利を引き寄せる。【三須一紀】