磐田MF西紀寛(31)が自身のメモリアル試合で輝きを放つ。次節山形戦(10月1日、NDスタ)で出場すればJ1通算250試合出場を達成する。29日、前日のナビスコ杯2回戦で出場したメンバーはジョギングのみのメニューを消化。西もMF小林、DF那須らと共に、時折リラックスした表情を見せながら疲労回復に努めた。

 この日の練習後、西の状態について柳下正明監督(51)は「大丈夫だと思う」と先発での起用を示唆。節目の試合を目前に控え「僕が目立ってもな。(前田)遼一が点を取ってくれればいいよ。俺はいい形をつくれるようにやります」とあえて「脇役」に徹する構えを示した。

 今季は2月に右アキレスけんを断裂し、約6カ月間離脱。それでも、8月27日の大宮戦で今季初出場を果たすと、その後は3試合連続で先発出場している。「個人として状態はまだまだ。これからもっと上げていかなければいけない」と話すが、28日のナビスコ杯では今季初アシストをマークし、復活をアピールした。西は「結果だけ求めたい。ケガしないように頑張ります」。磐田一筋13年目のベテランが勝利の立役者となる。【神谷亮磨】