<J2:松本1-2山形>◇第2節◇11日◇松本
J2山形MF秋葉勝(28)が東北人の底力を見せつけた。東日本大震災からちょうど1年にあたる敵地松本戦。先制弾と決勝弾をたたき込み、山形県出身選手として被災地に勇気を与えた。「今日勝てたことは東北の人たちにもいいこと」。接戦だったが「3・11」は白星という結果だけがほしかった。
勝利の女神は、震災直後から支援活動を行ってきた秋葉に、ほほ笑んだ。前半28分、FW万代のシュートを相手GK野沢が横っ跳びでクリアされた。ゴール左に詰めたのはフリーの秋葉。「蹴るだけ」の絶好球を軽く流し込んだ。
2点目は会場の度肝を抜いた。後半27分。ゴールまで35メートル付近でパスを受けると右足一閃(いっせん)。無回転シュートは強風の助けを借りながら大きくぶれ、まるで計ったように野沢の上を超えてネットに突き刺さった。スーパーゴールに客席は一瞬静まり返った。
東北に縁のある選手で構成する「東北人魂」のメンバー。物資の救援、サッカー教室を行ってきた。前日10日にJ1が開幕。活動をともにする鹿島MF小笠原、積極的な復興支援を行う川崎F、被災地・仙台の勝利に後押しされた。秋葉がいつも必ず添える言葉がある。「継続して支援していきたい」。奥野新監督にとっても、チームにとっても今季初勝利。被災地にもきっと届いたはずだ。【湯浅知彦】



