仙台手倉森誠監督(44)が、23日浦和戦(埼玉)のキーマンに絶好調ストライカー2人の名前を挙げた。アウェーでの浦和戦は、カップ戦を含めた過去7戦未勝利。同監督も「知らなかった。よくそういうのを調べてくるね」と笑う、隠れた鬼門となっている。今季は3月20日のナビスコ杯初戦で敵地に乗り込んだが、0-1で完封負け。ナビスコ杯を含めた今シーズン19試合、無得点に終わったのは5月6日のリーグ清水戦と2戦だけだ。

 そんなマイナスイメージに、がぜん闘争心に火が付いた様子。「ナビスコで負けた悔しさは意識している。そういう情報は(逆に)燃えるね」。さらに「調子のいい中原、ヤナ(柳沢)が簡単に破ってくれるんじゃないか」と大胆予想でハッパを掛けた。柳沢は前節16日の札幌戦で2得点。中原も6月は公式戦3戦3発と乗りに乗っている。

 次節、FW陣ではチーム得点王のウイルソンが累積警告で出場停止。右内転筋肉離れで離脱している赤嶺は、20日の対人練習を回避した。手倉森監督は「赤嶺の状態を直前まで見極める」と説明。スタメンでも途中出場でも、鬼門突破へ2人にかかる期待は大きい。【亀山泰宏】