磐田が日本代表DF、J2神戸の伊野波雅彦(27)を完全移籍で獲得することが8日、分かった。今日9日、クラブから正式発表される。

 磐田は昨季、森下監督の下、攻撃的サッカーを構築。一時はリーグトップの得点数を誇り9月まで優勝争いを狙える上位をキープしていた。しかし、終盤戦は守備陣のけが人続出でセンターバックを固定できない時期があり、8戦勝ちなしで12位に転落。1シーズンを通して安定したプレーを発揮するストッパーの補強は急務だった。伊野波は鹿島時代にセンターバックとして定位置を確保すると、08年にリーグ優勝。昨季は神戸で29試合に出場した。サイドバックやボランチなど、複数の守備的ポジションを高水準でこなせる。日本代表での経験も豊富で、服部ゼネラルマネジャーは「守備的な位置ならどこでもできる選手」と高く評価した。