<J2:岐阜1-1山形>◇第11節◇28日◇長良川

 守りを固める相手を崩しきれなかった。J2山形はアウェーで最下位岐阜と今季初の引き分け。5勝1分け5敗で勝ち点16とし、暫定7位は変わらなかった。前半42分にMF秋葉勝(29)の今季初ゴールで先制したが、わずか2分後に縦パス1本から失点。後半も圧倒的にボールを保持しながら、シュートまで持ち込めなかった。

 先制までは理想的だった。高い位置でボールを奪い、今季初めて5バック気味の布陣を敷いてきた相手DFラインを下げることに成功。秋葉のゴールも、ボランチのフランクが中盤でこぼれ球を拾ってからの2次攻撃によって生まれた。

 ゴールの予感が漂った前半から一転、後半は攻めあぐねた。奥野監督は「難しい選択をしないで、簡単にプレーしよう」と練習に取り組んできたが、横や後方へのパスが多くシュートわずか4本。連勝時に見せていたスペースを作り出す動きが影を潜め、ゴール前での迫力も欠いた。