J2札幌のU-21日本代表DF奈良竜樹(20)が右足首を骨折していたことが27日、分かった。オマーンでのU-22アジア選手権での練習中に負傷。帰国後、23日に札幌市内の病院で精密検査を受け、骨折と診断された。正式な全治は今日28日、クラブが発表するが、数週間を要する見込み。3月2日の開幕磐田戦出場に黄信号が点滅したが「僕はあきらめない。早く回復するよう心がけたい」と悲壮な決意を固めた。

 奈良はU-22アジア選手権開幕前の合宿中にぎっくり腰で離脱。その後、練習復帰した19日に、現地グラウンドのくぼみに足をとられ、右足首を負傷した。同選手権は出場なしで終わり、さらに骨折という代償まで負った。この日、沖縄合宿に合流も、最終日までリハビリとなる。それでも「気持ちは落ちていない。開幕戦は1年で1回しかないもの。大事な機会を逃したくない」と前を向いた。

 開幕まで残り1カ月あまり。主力センターバックの復帰について佐川トレーナーは「今後の回復次第。コンディションを上げる日数も計算するとぎりぎり」と説明した。開幕前最後の実戦は2月22日の仙台戦。財前監督は「熊本での回復具合を見てから。練習試合に出られなくてもトレーニングができるなら考える」と、ぶっつけ本番での開幕起用も想定した。【永野高輔】