<J1:広島4-0名古屋>◇第28節◇18日◇Eスタ

 広島が日本代表DF2人の活躍で完封勝ちした。DF塩谷司(25)とDF水本裕貴(29)が復帰してフル出場。前半は名古屋の猛攻に体を張って、後半に一挙4得点。リーグ4戦ぶりの白星で7位に浮上した。

 塩谷が名古屋の快足FW永井の行く手を阻んだ。前半でシュート7本を浴びたが、水本、千葉との3バックでゴールを死守した。日本代表でのブラジル戦は0-4と大敗。ネイマールとのマッチアップを経験して「砂場みたいなピッチでもスピードを出せる筋力、技術と全然違った。通用しなかった。今のままではだめ。1日1日を無駄にできない」。悔しさを、チーム復帰初戦にぶつけて勝利を呼んだ。

 水本はチーム3点目となるPKを決めた。日本代表で出番はなかったが「世界のトップレベルとやって、ベンチで見て感じるものがあった。チームに還元したい」。ブラジル戦の衝撃的な大敗を糧にする構えだ。