国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件が世間を騒がしているが、筆者が個人的に興味を持ったのが、スペインの日刊紙「エル・ムンド」が報じた「ブラッター会長の女性遍歴」という記事だ。

 同紙によると、なんとRマドリードのポルトガル代表FWクリスティアノ・ロナルド(30)と破局したばかりのロシア人スーパーモデル、イリーナ・シェイク(29)も、かつてFIFAゼップ・ブラッター会長(79)と関係があったという。

 過去に3度の結婚と離婚を繰り返し、現在は独身だというブラッター氏。先月末に行われたFIFA会長選では、愛人である51歳のリンダ・バラスさんを連れて来場。もうすぐ80歳という年齢を感じさせない「現役ぶり」を発揮していた。

 エル・ムンド紙によると、ブラッター会長はイリーナの前にはテニス選手のイロナ・ボグスカと交際。同会長の娘コリーンの友人だったというイロナとは95年から付き合いだし、02年に一度は破局。だがブラッター会長が02年に別の女性と結婚し、この結婚生活が瞬く間に終わると、再び交際を始めたという。

 同紙が正しければ、イリーナとブラッター会長はその後に出会ったということになる。そして現在は公の場に不倫関係にあるリンダさん(彼女には夫も子供もいる)を堂々と連れ回す。その精力旺盛ぶりには、ただただ、あきれるしかない。

 ブラッター会長は先週、別のメディアに「自分の半分くらいの年齢の女性をいやらしく物色する、背が低く、はげ上がった男」という、ありがたくない形容詞をプレゼントされた。

 そんな容貌であっても、これだけ女性にもてるのは、やはりFIFA会長の権力、財力がなせる業なのか。だからこそ批判をされ続けても、会長職に固執したのだろうか。

 筆者も、ブラッター会長とは背が低く、はげているというところだけは重なっている。だが権力、財力はゼロ。たとえ同会長並みの絶倫であったとしても(ないけど)、それを生かす場所はなさそうだ。【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)