かつてBミュンヘンに所属していた元イタリア代表FWルカ・トーニが、ミュンヘンに舞い戻ってきた。しかし、その心中たるや、穏やかさとは無縁なようだ。

大衆紙『ビルト』が報じた内容によると、2007年から2010年までの3年間をドイツで過ごしたトーニは現在、その期間における教会税(※累進課税方式。収入に応じて納める税額が変わる)170万ユーロ(約2億3000万円)を未払いとされ、その支払いを求められているという。しかし、いくら大金を稼ぐプロサッカー選手とはいえ、この額はあまりにも膨大。同選手は支払い拒否の姿勢を守り続けている。

 3月末に開かれた1回目の裁判では、裁判官から「トーニが70万ユーロ(約9500万円)、そしてバイエルンと税理士が50万ユーロ(約6750万円)ずつ支払う」という折衷案が出されたが、これは頓挫。

 そして先週中頃、第2ラウンドが開催され、トーニは「Bミュンヘンも税理士も、ドイツにおける教会税の情報をまったく教えてくれなかった」と話し、続けて「僕は『神を信じているのであれば、教会にお金を支払わなければらない』という考えではない。もしカトリック信者にそんなにも多くのお金を支払う必要があるのであれば、僕の友達だってみんなカトリックから離れていくだろう。僕だってそうだ。もしそれを知っていたら、ただちに脱会していただろうね」と、意見を述べたそうだ。

 しかし同選手にとって状況はおもわしくない。

 敵対陣営の弁護士からは「トーニはミュンヘンで税理士と会った時に、教会税を支払う義務について聞かされていたはず。そして、交際していた女性とこれについて話し合い、彼女との結婚式も控えていたため、教会から脱会することを望まなかった」と具体的な主張が飛び出し、また当時通訳を務めていた女性からも「ドイツの税金システムについて、トーニは情報を与えられていた」という陳述がなされている。

 結果が出されるまで、時間を要する今回の裁判。あとはトーニ自身が勝利を信じ、“神様”に祈り続けるしかない!?