現地時間13日夜に起こったパリ同時多発テロに続き、17日に予定されていたドイツ代表対オランダ代表の国際親善試合も、テロの危険性が浮上したため、キックオフの1時間20分前に中止が決定された。しかし、ブンデスリーガを運営するドイツ・フットボールリーグ社(DFL)は翌18日、予定通り今週末のリーグ戦を開催すると発表。現在、全てのクラブが安全対策に全力を注いでいる。
MF原口元気のヘルタ・ベルリンは22日にホームでホッフェンハイムと対戦するが、同クラブのセキュリティー担当を務めているトーマス・ヘルリッヒ氏は大衆紙「ビルト」に対し、「各方面との連携を密にしながら包括的な対策を練り、厳戒態勢の中で試合は行われる。(ヘルタ本拠地の)オリンピア・シュタディオンに来るファンの誰もが、『(安全のために)できることは全てなされている』と感じるだろう」とコメントしている。同紙によれば、ヘルタはこれまで1試合につき平均700人だったセキュリティー関係者を一気に増員し、スタジアム敷地内に入る人間および車両を全て厳重にチェックしていくという。
また、今週末はFW大迫勇也と長澤和輝が所属するケルン、そしてボルシアMGなど、多くのクラブが開場を30分以上前倒しすることを発表しており、ひとまずは“時間と人員”で対応する構えだ。
しかし、「人の手で完璧にこなすのには限界がある」と考えるのは、DF内田篤人が所属するシャルケのクレメンス・テンニース会長、そしてレバークーゼンの元社長ボルフガング・ホルツホイザー氏。両者は「今後、スタジアム入場の際のセキュリティーチェックはさらに強化されなければならない。入場ゲート係員の助けとなる最善の策はこれしかないだろう」と、空港などで使用されているボディースキャナーの導入を提案している。ただしこの実現には、大幅なコスト負担は不可避であるため、運営元であるDFLが補助金を出すなど、低予算のクラブを救済する措置も講じていかなければならない。
なお、一般のサポーターはどう考えているかというと、試合開催には非常に前向きな様子で、「スポーツビルト」誌がオンラインで「今週末のブンデスリーガは開催されるべきか?」というアンケートを行ったところ、ドイツ時間20日11時現在で91%が「はい」と回答している。(※投票者数6097)


