Rマドリードが思わぬ形で敗退の危機に直面した。スペイン国王杯4回戦第1戦、アウェーの3部カディス戦で、出場停止のロシア代表MFデニス・チェリシェフ(24)を起用。スペイン協会の規定では、カディスが異議申し立てをすれば失格になるという。試合はRマドリードが先勝した。

 同選手は昨季、期限付き移籍したビリャレアルで、同国王杯準決勝で3度目の警告を受けたがチームは敗退。1試合の出場停止処分が未消化となっていた。

 カディスのビスカイーノ会長は「レアルとは交友関係にあるクラブだから心が痛む」と話し、申請を行うことを示唆した。一方、Rマドリードのディレクターを務めるブトラゲーニョ氏は「規定では本人が個人的に通知されていない場合、ペナルティーは有効ではない。選手もその事実を通知されていない」と、失格は不当であると主張した。この結果は4日に発表される見込みとなっている。