DF熊谷紗希が所属するリヨン(フランス)が4季ぶり3度目の女子欧州王者に輝いた。

 決勝でウォルフスブルク(ドイツ)と対戦したリヨンは前半12分、右からの折り返しをFWヘゲルベルクが押し込んで先制。しかし、後半43分に同点に追いつかれ、延長戦でも決着が付かず、PK戦へともつれ込んだ。リヨンは1番手が失敗したが、ウォルフスブルクの4、5番手が連続して失敗。3-3となり決めれば優勝の重圧の中、リヨンは5番手の熊谷が見事に流し込んで歓喜の瞬間を迎えた。

 守備的MFでフル出場して勝利に貢献し、この試合の最優秀選手に選出された熊谷は、UEFA公式サイトで「(長い助走のPKは)相手GKの動きを見たいので、いつも練習していた。試合では最初から最後まで集中していた。勝ててうれしい」とコメントした。

 チームは国内リーグ、同カップ戦と合わせて3冠を達成した。