MF乾貴士(28)の所属するエイバルは、ホームでレガネスに2-0で勝った。MF乾は左サイドに入り3試合連続の先発で、2試合連続のフル出場を果たした。

 いつも以上に左サイドにボールが回ってきたことから、日本人MFを中心にチャンスが生まれた。前半8分にはDFの間を通すグラウンダーのクサビのパスを送り、MFアドリアンのシュートの起点となった。また、精度こそ足りなかったが、前半だけで3つのクロスを左サイドから送り、同31分には中央のMFペドロ・レオンのシュートをお膳立てした。

 後半も攻守に走り回るほか、同3分にシュートを打つなど積極的にゴールを狙った。同7分には足に吸い付くような鮮やかなトラップを披露すると、スタンドが沸いた。終盤、1つの大きなチャンスを手にするが、疲れからかボールをコントロールできずシュートは打てなかった。一方で自分が失ったボールに対しては必死に戻ってカバーをするなど、持てる力すべてをピッチに吐き出した。

 乾の試合後の一問一答は次の通り。(山本孔一通信員)

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 -相当の運動量だった

 「疲れましたね。走ったと思います」

 -2-0という結果は?

 「前半が終わった時点で、みんなすごく監督に怒られた。入りも良くなかったので…。パス回しも、後ろでキープする回数が多かった。そこで反省して後半につなげて、その結果2-0で勝てたのは良かったと思います」

 -左サイドからの攻めが多く、クロスでチャンスを作った

 「普通でしたね。身体的には3連戦の最後でしたけど、無理矢理動かした感じ。最後は足がつってきつかったですね」

 -後半にはシュートチャンスもあった

 「(サイドバックの攻撃参加を使わずにミドルシュートを放った場面)あれはめっちゃ怒られましたね。あの取られ方したら…。止めてくれたから良かったけど。フィニッシュの精度はもっと上げていかなければならないし、そこに関して貪欲に得点とアシストをあと3試合で狙っていきたいなと思います」