イタリアのスポーツ上訴裁判所はペスカラMFムンタリに科されていた1試合の出場停止処分を取り消しにしたと、6日に伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトが報じた。

 ムンタリは4月30日のカリャリ戦で人種差別的なブーイングに怒り、主審に抗議したが聞き入れられず、自ら退場した。その行為により主審から2枚目の警告が出され、実質的に退場処分となり、次戦1試合出場停止処分となっていた。

 同裁判所は「選手である以前に人間としての権利」としている。イタリアサッカー協会のタベッキオ会長は「我々サッカー界の役割とその保証する手続きがリスペクトされたので、満足している」とコメントした。