【ペララダ(スペイン)18日=塩畑大輔、山本孔一通信員】エスパニョールMF中村俊輔(31)が中盤の複数ポジションでの活躍を期待されていることが分かった。マウリシオ・ポチェッティーノ監督(36)が合宿地での会見で「中村はダブルボランチの一角もできる」と発言。本職のトップ下や左右のMFという攻撃的なポジションだけでなく、これまで経験の少ないボランチでの起用も示唆した。

 中村に対する期待は、1ポジションを埋める選手以上のものだった。合宿3日目の18日昼。会見したポチェッティーノ監督は中村の起用法について「中村は技術的にレベルも高いから、右でも左でも中央でも、ボランチでも問題ない」と、ボランチを含めて、複数ポジションで起用していくことを示唆した。

 中村は横浜やレジーナではトップ下、日本代表やセルティックでは左右MFを務めているが、ボランチでの先発となれば、これまではほとんどない。同監督は「彼は(日本からではなく)欧州からやってきた。チームへの適応が早く、こちらの文化に慣れている様子が分かる」と、イタリア、スコットランドでの経験を高く評価。今後の練習で見極めていくことになるが、ボランチも十分にあり得るとの考えを示した。

 中村は前日17日夜の練習では主力組の左MFとして、初の戦術練習となる前線からのプレッシング練習に参加した。真っ先にポチェッティーノ監督に呼び止められ、動きについて細かな指示を受けた。昨季後半就任した同監督は、前線からのプレスを徹底し、8勝1分け1敗の好成績で逆転残留。攻撃的とされるスペインで、守備をチームのベースとしている。「スペインのイメージが変わった。監督がDF出身だからか、すごく細かい指示があった」。中村には新鮮な驚きがあったようだ。

 [2009年7月19日8時16分

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