<プレミアリーグ:サウサンプトン2-3マンチェスターU>◇2日◇サウサンプトン
【サウサンプトン(英国)2日】マンチェスターUの日本代表MF香川真司(23)が、アウェーのサウサンプトン戦で開幕3戦連続で先発出場したが、1-2の後半16分でベンチに退いた。味方からのパスが集まらず、失点に絡むなどプレーでも精彩を欠いた。2本のシュートを放ったが、初ゴールを決めた前節フラム戦に続く連発はならなかった。11日のW杯アジア最終予選イラク戦(埼玉ス)前の最後のリーグ戦で、弾みをつけることはできなかった。交代後にチームは逆転勝利した。
さすがの香川も、最高峰プレミアの舞台に浮足立ったのか。前半21分、ペナルティーエリア手前からGK正面に右足ミドルシュートを放つ。後半開始直後の4分には、今度は左足でシュート。ボールは惜しくもゴール右にそれた。スタンドを沸かせた香川だが、見せ場はこれだけだった。
必死にゴール前に走るも、なかなか味方からボールが来ない。前半28分には、DFラファエウが右サイドを駆け上がると、香川も一気にゴール前へ突進。「ここにくれ!」とばかりに右手で大きく合図を出すが、ボールは後方に来たMFウェルベックに渡ってしまった。名門の扉を開くも、味方の信頼を得ているとは言い難い。それを象徴するシーンだった。
前半15分には、MFカリックからパスが来たが、足をピッチにとられ転倒。直後の16分には、自陣で味方から来たパスを奪われ、これが先制ゴールにつなげられてしまった。1-1で迎えた後半10分に相手に勝ち越しゴールが生まれると、その6分後に、FWナニに代わって交代を告げられた。香川はうつむきながらピッチを後にした。
先月25日のフラム戦。マンチェスターUの本拠地、「シアター・オブ・ドリームス(夢の劇場)」と呼ばれるオールドトラフォードで公式戦初ゴールを挙げた。「歓声も違うし、ブンデスよりスタジアム(客との距離)が近いので、そういう意味では燃えます。ミスした時はブーイングを食らうし、シビアな世界だと思う。ただゴールを決めたら素晴らしい雰囲気になる」。夢の舞台で最高のスタートを切り、興奮を隠せなかった。
周囲の香川への期待も日増しに高まっている。フラム戦で香川に代わって途中出場したFWルーニーが右足を負傷。チームのスターが戦線離脱した分だけ、鮮烈なデビューを飾った新戦力・香川への注目度は高い。香川自身も、今月11日に迫るW杯アジア最終予選イラク戦へ最高の気分で臨みたいところだったが、ボールを触る機会も少なく、2戦連発とはいかなかった。
この日は、ファーガソン監督がリーグ戦通算1000試合出場という節目の試合でもあった。チームは勝ったが、指揮官に祝砲を届けることはできなかった。それでも、プレミアで挙げたゴールは大きな自信につながっている。大舞台で進化した「背番号26」が、日本の舞台で魅せる。

