ジャカルタ・アジア大会の男子バスケットボール代表選手4人が20日、行動規範の違反で日本選手団の認定を取り消され、帰国処分となった不祥事を受け、日本バスケットボール協会は同日夜、都内で緊急記者会見を開いた。

 不祥事を起こした永吉佑也(27=京都ハンナリーズ)は「この度は私たちの軽率な行動により多大なるご迷惑をおかけしたこと、深く反省しております。申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 また三屋裕子会長(60)も「責任者を派遣できず、選手を教育できなかったこと」と不祥事の要因を挙げ「今回のことは言い訳のできない出来事」と目に涙を浮かべて頭を下げた。

 その上で、三屋会長は「まず、このような会見で壇上よりお話することをお許し頂きたい。4名が大変軽率で思慮に欠けた不適切な行為により、バスケットを応援し支えてくれる皆さまに多大なご迷惑をおかけしたことを心からお詫びいたします」と目に涙を浮かべながら謝罪。「私も昨晩、知らされました。事実を把握し、選手からも事情聴取いたしました。日の丸を胸に戦う選手の取る行動ではない。今回のことは、特に現在も一生懸命戦っている選手、関係者のことを思えば本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。子どもたちに何ておわびしなければいけないか考えました」と語った。

 買春と見られる行為で処分を受けたのは、今村佳太(22=新潟アルビレックスBB)橋本拓哉(23=大阪エヴェッサ)永吉佑也(27=京都ハンナリーズ)佐藤卓磨(23=滋賀レイクスターズ)の4選手。

 16日の1次リーグ2戦目のカタール戦終了後に「JAPAN」のロゴが入ったウエアを着たまま選手村を離れ、歓楽街ブロックMへと繰り出した。当初は食事だけの予定だったが、日系人に声をかけられ、女性が接客する店を紹介されると、それぞれ女性をホテルに連れ込み、行為に及んだという。【村上幸将】