8月に行われる国際陸連(IAAF)の会長選に立候補を表明しているセバスチャン・コー副会長(英国)が24日、ロンドンで記者会見し、加盟する214カ国・地域に競技の発展や選手育成を目的とした分配金を新たに割り当てると公約に掲げた。

 国際オリンピック委員会(IOC)の配分額から資金を拠出する方針で、少なくとも4年ごとに10万ドル(約1240万円)、総額で約2200万ドル(約27億2800万円)になる見通し。コー氏は「各国連盟の用途に応じて優先順位を決めたい」と述べ、指導者育成や選手発掘など使用方法を決めるとした。

 コー氏は1980年モスクワ、84年ロサンゼルス両五輪の男子1500メートル金メダリスト。2012年ロンドン五輪の組織委員会会長を務めた。

 ラミン・ディアク会長(セネガル)の後任を決める選挙は男子棒高跳びの五輪金メダリスト、セルゲイ・ブブカ副会長(ウクライナ)との争いになる。