陸上の桐生祥秀(21=東洋大)が11日、ダイヤモンドリーグ上海大会の男子100メートルに出場するため、中国へ向けて羽田空港から出発した。

 ダイヤモンドリーグは五輪、世界選手権に次ぐハイレベルの大会。リオ五輪銀メダルのジャスティン・ガトリン(米国)は辞退したものの、桐生、ケンブリッジ飛鳥(23=ナイキ)サニブラウン・ハキーム(18=東京陸協)の日本勢以外は自己記録9秒台だ。桐生は「レベルの高い試合。自分の走りができるように頑張りたい」と意気込んだ。レース結果は、世界での立ち位置を知る物差しにもなる。「メンバー的には(世界主要大会の)決勝進出ライン。遅すぎたら、世界レベルではないということ」と話した。

 今季は好調を維持し、自信もある。「焦らず日本でやってきたレースができればいい」。国内レースとは違い、格上との戦いになるが自然体で臨む。また今回は予選のない一発勝負となる。「1本に集中するにはどうすればいいか試すレースになる」と語った。