3戦先勝方式のプレーオフ決勝戦第2戦が行われ、日本代表アウトサイドヒッターの高橋藍(22)が所属するモンツァ(レギュラーシーズン5位)が、クラブ初のスクデット獲得(優勝)に前進した。ホームで同2位の強豪ペルージャと対戦。3-2(25-20、23-25、21-25、25-19、15-11)の逆転勝ちを収め、通算成績を1勝1敗のタイに戻した。

第1セット(S)を幸先良く先取しながらも、相手エースでポーランド代表のレオンに苦しめられた。第2、3Sはいずれも中盤にレオンを起点とした攻撃で連続失点を許し、そのまま連取を許した。

後がなくなって迎えた第4S。チームに再び流れを呼び込んだのは、日本人では加藤陽一氏以来19季ぶりに決勝の舞台に立つ高橋だった。勢いに乗っていきたい場面で2連続サービスエースを決め、バックアタックも成功。日本のエースの躍動でこのセットを取って息を吹き返すと、最終第5Sも要所でスパイクを決めて流れを渡さず。マッチポイントでも高橋がブロックアウトを取り、プレー時間2時間23分の熱戦に終止符を打った。

高橋はチーム3位の14得点。アタック決定率は48%にとどまったが、勝負強さはこの日も健在だった。

日本人では21季ぶりとなる優勝を目指す高橋。そのカギを握る第3戦は、敵地で25日(日本時間26日)に行われる。